ゴリラの進入角度を再考する
先日、三洋電機製ゴリラNV-SB570DTとパナソニック製ゴリラCN-GP720VDは登録地点の進入角度の仕様が違っていることに気がつきました。
現在、このブログで公開しているオービスデータをCN-GP720VDに登録すると進入角度がズレているのが判明したので、急遽、進入角度調査用に360度のオービスデータを作成して確認してみたのが下記の結果。
【CN-GP720VDの進入角度】
理論進入角度 設定値(設定可能範囲値)
0.00 → 0( 0~ 11)
11.25 → 12( 12~ 22)
22.50 → 23( 23~ 33)
33.75 → 34( 34~ 44)
45.00 → 45( 45~ 56)
56.25 → 57( 57~ 67)
67.50 → 68( 68~ 78)
78.75 → 79( 79~ 89)
90.00 → 90( 90~101)
101.25 → 102(102~112)
112.50 → 113(113~123)
123.75 → 124(124~134)
135.00 → 135(135~146)
146.25 → 147(147~157)
157.50 → 158(158~168)
168.75 → 169(169~179)
180.00 → 180(180~191)
191.25 → 192(192~202)
202.50 → 203(203~213)
213.75 → 214(214~224)
225.00 → 225(225~236)
236.25 → 237(237~247)
247.50 → 248(248~258)
258.75 → 259(259~269)
270.00 → 270(270~281)
281.25 → 282(282~292)
292.50 → 293(293~303)
303.75 → 304(304~314)
315.00 → 315(315~326)
326.25 → 327(327~337)
337.50 → 338(338~348)
348.75 → 349(349~359)
ここでいう「理論進入角度」とは360度を単純に32分割した角度の値で、ゴリラではこの値のいずれかの角度を表示することになるわけです。地図上の北が0度、南が180度、東が90度、西が270度となります。
「設定値」は「理論進入角度」の値そのままの小数点データでは読み込めないので整数化したもの。「設定可能範囲値」はその範囲内であれば左側の「理論進入角度」で表示される結果となる値の範囲です。
同様にNV-SB570DTの進入角度を調べてみると下記のようになっており、「設定可能範囲値」がCN-GP720VDとは大きく異なっているのがわかります。「設定値」は現在このブログで公開しているデータの設定値そのものです。
【NV-SB570DTの進入角度】
理論進入角度 設定値(設定可能範囲値)
0.00 → 0(355~ 5)
11.25 → 11( 6~ 16)
22.50 → 23( 17~ 28)
33.75 → 34( 29~ 39)
45.00 → 45( 40~ 50)
56.25 → 56( 51~ 61)
67.50 → 68( 62~ 73)
78.75 → 79( 74~ 84)
90.00 → 90( 85~ 95)
101.25 → 101( 96~106)
112.50 → 113(107~118)
123.75 → 124(119~129)
135.00 → 135(130~140)
146.25 → 146(141~151)
157.50 → 158(152~163)
168.75 → 169(164~174)
180.00 → 180(175~185)
191.25 → 191(186~196)
202.50 → 203(197~208)
213.75 → 214(209~219)
225.00 → 225(220~230)
236.25 → 236(231~241)
247.50 → 248(242~253)
258.75 → 259(254~264)
270.00 → 270(265~275)
281.25 → 281(276~286)
292.50 → 293(287~298)
303.75 → 304(299~309)
315.00 → 315(310~320)
326.25 → 326(321~331)
337.50 → 338(332~343)
348.75 → 349(344~354)
この機種による違いがなぜなのかは知らないのだけど、可能性としては三洋電機製とパナソニック製の違いではないかと推測します。もちろん確認していないので真実は不明で、個人でできることといえば実際に調査用のデータを読み込ませて確認するくらいでしょうか。
ということで調査用データを公開します(笑)
下記リンクをクリックでダウンロード
進入角度調査用
ダウンロードした「angle_check.zip」というファイルを解凍すると「進入角度調査用.poi」というファイルが生成されます。これをSDカードのDRIVEフォルダに入れゴリラで地点取込をしたら、ふたつの地点の進入角度がどう表示されるのか確認するだけです。
ふたつの地点の進入角度が同じ11.25度の角度に表示されたとしたらNV-SB570DTと同じタイプ。0度と11.25度の角度の別々で表示されたらCN-GP720VDと同じタイプということになります。
このチェックを実行していただいたら、その機種名と結果をコメントいただけると嬉しく思います。
さて、この両者の違いをどうするかという問題になってしまうのですけど、結論としては下記の両機種で共通に使える推奨値とするのが良いということくらいすぐにわかりますね。
両機種の「設定可能範囲値」のオーバーラップ部分が共通して使える値になるわけで、実際の角度と比較するときにわかりやすくするためにもCN-GP720VDと同じ「設定値」にしておいた方が良いという結論になります。
【CN-GP720VDとNV-SB570DTで共通に使える進入角度】
理論進入角度 設定値(設定可能範囲値)
0.00 → 0( 0~ 5)
11.25 → 12( 12~ 16)
22.50 → 23( 23~ 28)
33.75 → 34( 34~ 39)
45.00 → 45( 45~ 50)
56.25 → 57( 57~ 61)
67.50 → 68( 68~ 73)
78.75 → 79( 79~ 84)
90.00 → 90( 90~ 95)
101.25 → 102(102~106)
112.50 → 113(113~118)
123.75 → 124(124~129)
135.00 → 135(135~140)
146.25 → 147(147~151)
157.50 → 158(158~163)
168.75 → 169(169~174)
180.00 → 180(180~185)
191.25 → 192(192~196)
202.50 → 203(203~208)
213.75 → 214(214~219)
225.00 → 225(225~230)
236.25 → 237(237~241)
247.50 → 248(248~253)
258.75 → 259(259~264)
270.00 → 270(270~275)
281.25 → 282(282~286)
292.50 → 293(293~298)
303.75 → 304(304~309)
315.00 → 315(315~320)
326.25 → 327(327~331)
337.50 → 338(328~343)
348.75 → 349(349~354)
このような仕様変更による違いはユーザにとってはあまり嬉しくないものですけど、変更になるからにはそれなりの理由はあると思うのですね。その理由をここで考えても意味はないと思うので、とにかく新旧どの機種でも使えるようなデータを作成して回避するしかないわけです。
ということで、次回の更新時はどの機種でも使えるオービスデータになっているはずです。もっと別の仕様になっている機種があったら困るけど。
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はじめまして。 博さん。
手持ち機器の調査結果です。
NV-SB570DTの結果:同一角度(11.5度?)
CN-GL410D の結果:別々の角度(11度指定⇒0度、12度指定⇒11.5度?)
...しかし、『ふたつの地点の進入角度がどう表示されるのか確認するだけです』
とさらっと書いてありますが、どうすると表示されるのかで暫く悩みました。
登録地点編集⇒角度調査用(○○度)を開く⇒アラーム編集⇒"進入角度を考慮" "する"
⇒"進入角度の編集"画面で 『△マーク』の方角(角度)を確認する
...という操作で調査したのですが、これで正解ですよね^^;
NV-SB570DT用の最新地図購入の代わりに、CN-GL410Dという昨年の機種を
5インチクラスで唯一「道路マップ無料更新付き」 という事で購入しました。
現在、オートバイ取り付け用の金具が完成し、これから登録地点の移行と
博さんorbisデータを登録しようとしています。
投稿: OldBikersInTokyo | 2012年11月16日 (金) 18時58分
OldBikersInTokyo さん、コメントありがとうございます。
2機種で調査いただき、ありがとうございます。
また、さらっと書いていたために悩ませてしまい申し訳ありません。
操作はその通りでバッチリですよ。
CN-GL410D はパナソニックになってからの機種ですから、やはり進入角度情報が変更になったのはパナソニック製全てに共通しているのでしょうかね。
オートバイにナビを取り付けるのって振動や防水対策も含めて大変だと思うのですけど、どんな工夫をされるのでしょうか。ちょっと興味あります。
以前、どこかで見かけたのは密閉容器に入れてありました(笑)
投稿: 博(ひろ) | 2012年11月17日 (土) 09時02分
CN-SP510VLの結果ですが同じでした。
投稿: 漆黒 | 2013年2月17日 (日) 01時14分
漆黒さん、コメントありがとうございます。
CN-SP510VLでも同じだったのですね。
実際にいろんな機種で試すことができないので参考になりました。
情報ありがとうございます。
投稿: 博(ひろ) | 2013年2月17日 (日) 21時17分
博さん、進入角度の検証結果を報告します。
機種型番:CN-SP710VL
検証結果:11度、12度ともに同一
前者を表示し、ヘッディング方向に合わせて画面にポストイットを貼付、続けて後者を表示すると完全に一致しました。
このような確認方法でよろしいでしょうか。
先日は、割りピンをご送付いただき、ありがとうございました。
オービスデータのビジュアル化は、本当にいいですね!今後とも、データ更新や解説等よろしくお願い申し上げます。
投稿: speed bird | 2013年2月24日 (日) 11時09分
speed bird さん、コメントありがとうございます。
CN-SP710VLも一緒だったのですね。
ということは、三洋電機製とパナソニック製の違いではなさそうですね。
これまで判明している範囲では
11度設定と12度設定の反映が11.25度になる同一タイプは
・NV-SB570DT
・CN-SP510VL
・CN-SP710VL
11度設定の反映が0度、12度設定の反映が11.25度になる相違タイプは
・CN-GL410D
・CN-GP720VD
といったことになるわけですね。
うーん、なにが原因で違いが出てしまうのでしょうか?
パナソニックの担当者様、教えてくださいな。
それと、できることならNV-SB570DTと同じ仕様にしてくださいな。
投稿: 博(ひろ) | 2013年2月25日 (月) 06時36分
博さん、はじめまして。
進入角度の検証結果を報告します。
機種:CN-GP530D
結果:それぞれ違う方向を指しました
11度設定では矢印は0度
12度設定では矢印は11.25度
ゴリラ用オービスデータありがたく使わせていただきます。
投稿: あんこう | 2013年9月 6日 (金) 16時48分
あんこうさん、コメントありがとうございます。
最新のCN-GP530Dでの検証ありがとうございます。
やはり新しい機種は別々になるタイプみたいですね。
バックアップとリストアも試して一覧にしたいところですけど、とてもそこまでいきそうにありません。
投稿: 博(ひろ) | 2013年9月 8日 (日) 06時06分
博さん、はじめまして。
進入角度を確認しました。
機種:CN-SP735VL
結果:それぞれ違う方向を指しました。
11度設定では矢印は0度
12度設定では矢印は11.25度
割りピンのアイデアとオービスデータ、ありがたく使わせていただいております。
投稿: kappa | 2013年10月 7日 (月) 01時36分
kappa さん、コメントありがとうございます。
最新のCN-SP735VLでの検証ありがとうございます。
新しい機種は別々の角度になるようですね。
少し時間がとれるようになったらきちんと整理してみますね。
投稿: 博(ひろ) | 2013年10月10日 (木) 11時51分