最近いろんなところで感じることは、利用者が本当に望むことを無視したとしか思えないことが多くなってしまったということ。
たとえば先日の記事に書いた車の燃費。
どうしてここまで実際と乖離した数値を争うのだろうかとどんどん不信感がつのるばかりだったのに、ついにそれをごまかそうとする冊子まで作ってしまう始末。
もちろん乗車人員や走行パターン、エアコンの使用などで大きく変化するのはわかっているけど、TV-CMやカタログに記載されている数値は誤差とはとても呼べないほど実際とは違っている。
モノづくりが好きな私だから、自分の力で少しでも好成績が出せると嬉しい。他の人たちが数倍の値を出すのがやっとだったとき、私は数十倍の値を出していたしとてもキレイな状態だったためみんなは驚いていた。
でもそれは偶然。
もちろん設計するからには真剣に計算をしているし、どの値がベストなのかきちんと考えた上でのことだったけど、あくまでも私の中では偶然でしかなかった。
それはなぜか?
たまたま設計上の理論値に近かっただけであり、けして継続して出せるとは思えなかったし、出す意味もないと考えていたからだ。
だから実際に利用するとなると数倍の値が公称値になるだろうし、ピーク値としては数十倍であったとしてもそれはあくまでもピーク値であり参考程度にしかならない。
もちろん最初から数倍の値しか出せなかったとしたら使い物にならないわけで、数十倍というピーク値から十分にマージンを取った値が実際の数値になるのだった。
車の燃費と同じように大きく違和感を感じるのが携帯電話会社の通信速度だ。
最近、ソフトバンクが「つながりやすさ」をやたらとアピールしているけど、身近なソフトバンクユーザでつながりやすくなったという声はまったく聞かない。
もちろんつながりやすくなっている場所もあるけど、やっぱりどうやってもつながらない場所も多い。それに、なかなかのスピードが出ることもあるけど、それは瞬間的としか感じないことの方が多い。
ソフトバンクのことを書くと大嫌いだからだろうと思われるのであえて書くと、ドコモだって似たような状況だと思っている。ただ、地方になるとちょっとばかりドコモやauが有利かなと感じるくらいであって、どこに行ってもつながらなければ速度もへったくれもないわけだ。
ベストエフォートの通信速度やつながりやすさと車の燃費を同じ土俵で話はできないけど、どちらも利用者から見れば大きく乖離しているのだけは一緒ではないだろうか。
車の燃費を数値化するとして、乗車定員の重量物を積みエアコンはオン、走行速度も低速中心の街中パターンと高速中心(最高速度は130kmくらいを設定)の郊外パターンのふたつを出してもいいんじゃないかな。もちろん走行時の速度に合わせた風圧も考慮したうえでね。
これってとんでもなく難しいことでしょうか?
もしとんでもなく難しいことなら現在の数値でも仕方ないですけど、せめて現実的な数値として3割は引いておくとかして欲しいものです。
ちなみに、車のカタログを見るとわかりますけど、よくある健康食品類のように小さく注意書きが書かれています。効果効能には個人差がありますってのと同じようなことがね(笑)
なぜこんなことをぐだぐだと書くのかというと、ドコモのツートップ戦略のように利用者を無視したとしか思えないことが本当に多くなっているからだったりする。
ぶっちゃけ、長年のドコモ利用者としてかなりガッカリしているのだ。いや、怒っているといっても過言ではないほどかな。
実はそれだけではない。
とても身近なところでも「それでいいの?」と思うほど利用者を無視したやり方をしていることがあるからだ。
一時的には良い数値を出せたとしても、それはあくまでも一時的。
長期的に見るとどれだけ真面目に利用者のために頑張っているのかが大切だと思う。
ドコモさんよ、利用者のほとんどが望んでいないサービスなんかさっさとやめて、思いっきり土管屋になってみるといいよ。
会社存続のためには利益が必要なのは当然。そのためには、利用者が喜んで使いたくなるモノやサービスを提供しないとね。

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