『テッド』(原題:Ted)
1月18日に公開されたこ映画、私が映画好きだということもありお誘いがあったので観に行ってきました。
お誘いをいただいたのは可愛いのが好きな女性。「テディベアが人間みたいに動くし喋るのが可愛いくてどうしても観たいので一緒に行ってください」とおっしゃるし、それを断る理由も思いつかなかったので行ったしだいです。
ふたりとも字幕で観たいという意見が一致していたので迷うことなく字幕版を選択したのですけど、ぶっちゃけ、字幕翻訳があまりにもひどくて英語で笑いながらも字幕で冷めてしまうような、なんとも微妙な感じに終わってしまいました。
いっそ、字幕がまったくなかったらよかった。
たぶん、日本語吹き替えの翻訳も似たようなものだと思うので、字幕を読んで映画を楽しんでいる人や、吹き替えで観た人はあまり意味が通じずになかなか笑えなかったのではないでしょうか。
ラブコメが大好きで可愛いクマを楽しみにしていた可愛らしい連れの女性には申し訳ないほどオバカ映画まっしぐらだし、下品なシーンもたくさん出てくるのでオバカ映画が好きな私としてもかなり微妙な空気の中での観賞となり、字幕のこともあって笑うに笑えなかったのです。
ほぼ満席といった状態の場内もほとんど笑いが起きないほどで、笑いが起きたとしてもほとんど失笑といった感じの笑い。一度だけ全員が笑ったのではないかなというシーンもありましたけど、日本人には笑えないシーンばかりです。
それでも、私にとってはいろんな映画のパロディーやアメリカの人種や宗教問題、ブラックジョークがしっかりわかっていたので心の中ではかなり笑っていたのですけど、そのまま笑っていられる空気ではなかったわけです。
もし私だけ笑っていたら、周囲の人たちから「なんだこいつ?」なんて思われてしまったでしょうね。つい、吹き出しそうになったシーンでもぐっと我慢していたのでなんとか変なヤツの扱いはされなかったようですけど。
映画を観る前に食事を済ませていたので、映画のあとに気まずい空気のまま食事をすることにならなくて助かりました。もし逆の選択をしていたら気まずい空気の中で食事がまずくなってしまうか、それとも食事なしでそのまま帰ってしまうことになったでしょうね。
それでも、映画のあとはコーヒーを飲みながら「オバカ全開だったね」や「あまり意味がわからなかった」といった会話はしてきました。あちこちのシーンを思い出しては解説という役回りをお願いされたので意味のわかる日本語訳をしてあげたら「そうだったんだ」なんてことになって苦笑。
耳が聴こえなくて仕方なく字幕で映画を楽しんでいらっしゃる人も多いのだから、きちんと意味のわかる日本語訳をして欲しいものです。
この映画、自宅で楽しむのが正解かもしれません。

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