新型デミオ(4代目DJ系)にマツダ純正オプションのETCボックス(型番:C901 V6 381B、税別価格:5,000円)を使ってETCを取り付けてみます。
今回は取付編/後編。
前編ではアンテナケーブルを通したらアンテナを貼り付け、余ったケーブルは丸めてスポンジテープ(すきまテープ)と結束バンドを使って束ねておくところまででした。
今回は、面倒ですけど内張りをはずして電源ケーブルを通し、最終的な組み付けということになります。
【サイドシルパネル(取り外し前)】

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まずはヒューズボックス周辺のパネルをはずしたいところですけど、先にサイドシルのパネルをはずさないと先に進めないようになっています。
端からパコッと上方向にはずすだけですけど、先に写真の▼マーク部分の爪を浮かせ、クリップで止めてある部分に注意しながら力加減を調整しつつ▶◀部分に指を入れ引き上げてはずします。
【サイドシルパネル(取り外し後)】

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【サイドシルパネル(裏面)】

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【ウエザーストリップ(下側)】

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次にヒューズボックス周辺のパネルをはずしますけど、その前にウエザーストリップがじゃまになるのでおもむろに少しはずしておきます。ウエザーストリップは接着されていないのでおもむろに引きはずしても大丈夫です。
【ヒューズボックスパネル(奥側つまみ)】

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ヒューズボックス周辺のパネルの奥側がプラスチックのつまみで止まっていますから、軽く引きぎみで反時計方向に回していくと外れます。あとはパネルを奥側のネジから浮かし、手前側の緑色のクリップとパネル端のフック部分に気をつけながらはずしてしまうだけです。
【ヒューズボックスパネル(裏面)】

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ここまではわりとすんなりいくと思いますけど、Aピラーのパネルはちょっとばかり苦労するポイントがあります。
【ウエザーストリップ(Aピラー部)】

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まずはAピラー部分のウエザーストリップをはずします。ここももちろん接着されていませんからおもむろに引きはずすだけです。
【Aピラーパネル(助手席側)】

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【Aピラーパネル(裏側)】

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写真ではわかりにくいのですけど、Aピラーパネルのクリップ部分(2箇所)をAピラーに傷防止のマスキングテープを貼り、内張りはがしを使ってはずします。隙間からどこにクリップがあるのかよく確認しておくといいです。
【Aピラーパネル(上側クリップ部)】

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ここが問題部分で、パネルから上側クリップをはずすには90度ひねって抜くしかありません。ラジオペンチにマスキングテープを貼って傷防止をしたら90度ひねるとやりやすいかなと思います。私はラジオペンチを使わず指だけで抜きましたけどね。上側クリップをはずしたらパネルを上方向に抜き取るだけです。
【Aピラーパネル(上側クリップ)】

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Aピラーパネルがはずれたら、上側クリップをAピラーからはずし、Aピラーパネルに取り付けておきます。Aピラーに差し込まれている四角の内側の爪(左右)をマイナスドライバーの小さいので内側に寄せるとピラーからはずせます。はずせたクリップはパネルから90度ひねってはずした部分を先に入れておき、90度戻してパネルのクリップ部分に差し込んでおきます。
【動作チェック(電源確認)】

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パネルをはずすことができたらヒューズボックスの任意の部分から電源を取って使えるのか確認します。
5番「F.OUTLET」のヒューズを抜き取り、フリータイプヒューズ電源からもヒューズを抜き取った状態で5番ソケットに差し込んでおきます。このときは上下どちらでも構いません。アース線はヒューズボックス横の固定されているアース線にからめておきます。
ETC本体と電源ケーブルもつないだらエンジンスタートスイッチを押してACC状態にしてみます。このときETCの電源が入れば向きが合っていることになります。電源が入らなければ向きを反対にしてみて電源が入ることを確認します。
もちろん、スイッチをオフにしたときにETCの電源が切れることも確認しておきます。
常時電源は未確認ですけど11番の「R.WIPER」から取れそうですね。後日確認してみます。
ここで気がつかれた人もいらっしゃると思いますけど、フリータイプヒューズ電源を使うと検電器やテスターなど使わなくても電源の確認ができてしまうのです。このメリットも大きいので今回はフリータイプヒューズ電源を採用しています。
【ケーブル取り回し(Aピラー部)】

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ヒューズボックスの電源の向きが確認できたら、ETC本体からケーブルを抜いて配線していきます。ここで配線ガイドが必要になるわけですけど、クリーニングの針金ハンガーでも代用できますのでわざわさ今回のためだけに買う必要はありません。
写真のように配線ガイドをAピラー根元のケーブルが出ている部分から下に向けて差し込みヒューズボックス辺りに出します。配線ガイドが変に絡んでいなければ電源ケーブルのETC側を配線ガイドの先にマスキングテープを使って巻き付け、途中のひっかかりに気をつけながら少しずつ上に引き出すだけです。
【ケーブル取り回し(ルーフ部)】

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続いて写真のように配線ガイドをAピラーより少し上側からルームランプユニットの穴に出します。
電源ケーブルがカーテンエアバッグに絡んでしまわないように配線ガイドの先にマスキングテープを使って巻き付けたらルームランプユニットの穴まで引き出します。
【ETC取り付け(固定用プレート)】

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電源ケーブルとアンテナケーブルをETCボックスの固定用のプレートに通したら、プレートを写真のように所定の位置にセットします。
通したケーブルをETC本体に接続したら、余分な部分をルームランプユニットの穴の方に引き出しETCボックスを所定の位置に入れネジ止めしていきます。
プレートに事前にタップを立てておけばすんなりとネジが入っていくと思いますけど、まずは4本とも軽くネジを入れてから少しずつ対角線に締めつけていきます。うまくネジが入っていかないようであれば、プレートをルームランプユニットの穴から手を入れておさえておくといいでしょう。
【ETC取り付け(固定後)】

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ということで写真のように無事に固定できましたのでサンバイザーも取り付けてしまいます。この時点でフェルトの両面テープは貼り付けしません。貼り付けは実走テストも完了してからにします。
【アース(固定後)】

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ETCボックスが固定できたら写真のようにアースも固定します。
Aピラーやルーフ部分は既存の配線に添わせて結束バンドで固定しておきます。ETC本体部分には少しゆとりを持たせてルームランプの取り付け金具の空いた穴を利用し結束バンドで固定しておきます。アンテナケーブルの余って巻いていた部分もETCボックス付近に入れておきます。
ここまで完了したらとりあえず取り付けは完了なので、問題がないかエンジンスタートスイッチを押してACC状態にして正常動作を確認します。
問題がなければはずしておいたルームランプユニット、Aピラーパネル、ヒューズボックスパネル、サイドシルパネルなど元に戻せば終了です。はずすときにちょっと苦労するAピラーも下側を差し込んでから横のクリップ部分をパコッと嵌め込むだけの簡単さです。
ということで、なんとか取り付けまでは完了しました。
次回はいよいよ実走編ですが、なぜかここでボケをかましてしまったのでした(苦笑)

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